世界子どもフェスティバルとは?

世界子どもフェスティバル(World Children’s Festival, WCF)は、国際子ども芸術財団(ICAF)ワシントン本部が4年に一度開催する、世界中の子どもたちによる芸術の祭典です。同じく4年に1回の「アートオリンピアード」で世界各国から選ばれた子どもたちが、友だちとなり、さまざまな芸術活動を通して協調性やリーダーシップを養い、平和について理解を深めます。

過去4回のフェスティバルには、のべ400ヶ国、500万人以上の子どもたちが参加しました。会場となるワシントン・モール国立公園では、このフェスティバル以外に子どものイベントは認められていません。世界子どもフェスティバルに参加すること自体、とても名誉あることだといえるでしょう。

第2回世界子どもフェスティバルの様子(写真:ICAF)

第2回世界子どもフェスティバルの様子(写真:ICAF)

国を超えた共同制作

世界中から来た子供たちが同じテーマで絵を描くこと。簡単なようですが、これはすごいことです。何しろ100カ国以上の子どもたちが集まって一つのテーマについて描くのですから。ひとことに「平和」と言っても、子どもたちの感じ方はさまざまです。紛争地域の子ども達は、兵士や戦車に×をつけたりします。言葉も習慣も宗教も違うあなたがたが、民間大使として活躍して下さい。

「世界子どもフェスティバル」では、外国人の子ども達はアメリカ州代表の子どもたちと「バディ」(相棒)になります。一緒に絵を描くのはもちろん、スポーツ、ランチ等を通じて友好を深めていきます。希望するならば、アメリカ人宅にホームスティすることもできます。

英語ができない?多くの他の国の子ども達もそうです。そこで活躍するのがジェスチャー、筆談等です。中国系の子どもたちと漢字を通じて友だちになることも出来ます。この友情は何年も続くことでしょう。それでも駄目だったら、ボランティアの日本人の方々にきいてみましょう。まずは自分の力で!

バディで作品を作るこどもたち(写真:ICAF)

バディで作品を作るこどもたち(写真:ICAF)

国際的な表彰式とパーティ

民族衣装もあでやかに 思い出に残る夕食会
フェスティバルの最後を締めくくるのが、入賞者一人ひとりが壇上に呼ばれ、国際子ども芸術財団のイスハーク会長から直接受け取る賞状の授与式です。何よりも入賞者それぞれのお国自慢の民族衣装です。日本の子供たちは、着物や、浴衣、紋付はかまで表彰式に臨みました。

第4回フェスティバル(2011年)の夕食会では、青年部のソラさんが、東北大震災からの復興を願って作ってくれた折鶴で作ったコラージュを日本の青年部に贈呈してくれるという嬉しい驚きもありました。

表彰式とともに、次の青年部代表の発表が行われ、日本の青年部代表の近藤君は、埼玉の関根君に後を託しました。また、アゼルバイジャン、ウクライナなど旧ソ連圏の入賞者が代表に選ばれました。

「終わりよければすべてよし」で前回の大会は終了しましたが、来年の大会はどんな大会になるでしょうか。「自分の力で未来の扉を開こうとする」、あなたの参加を待ってます。

インドネシア代表のふたり。第4回世界子どもフェスティバル(写真:ICAF)

インドネシア代表のふたり。第4回世界子どもフェスティバル(写真:ICAF)

 

日本代表は注目の的 オマーン代表と一緒に。第4回世界子どもフェスティバル(写真:ICAF)

日本代表は注目の的 オマーン代表と一緒に。第4回世界子どもフェスティバル(写真:ICAF)

大会会場のワシントンモール

ワシントンモールの周りは、ワンダーランド ぜひ行ってみたい航空宇宙博物館
大会の会場になるワシントンのモールは、アメリカ議会とポトマック川の間にあって、モール自体が超有名な場所ですが、モールの周りをスミソニアン財団の博物館群になっています。中でもお勧めは、航空宇宙博物館です。スペースシャトルの実物や、人類で始めて月面に降り立ったアポロ11号の展示もあります。すべてが実物展示で、空を飛ぶ、宇宙を旅行するという人類の夢の歴史を体験できます。また、スミソニアン科学博物館も驚きの連続です。恐竜好きな人、マンモスの好きな人にはたまらない博物館です。また、郊外になりますが、スミソニアン動物園もお勧め、中国以外でこれほど多くのパンダがいるなんて驚きです。

第2回世界子どもフェスティバルの様子(写真:ICAF)

アメリカ国会議事堂を背景に作品と。第2回アートオリンピアードにて。(写真:ICAF)


ワシントン・モール国立公園(写真:Wikimedia Commons)

ワシントン・モール国立公園(写真:Wikimedia Commons)

第4回WCFレポート

世界子どもフェスティバルでは、環境や平和、創造性について学ぶ様々なワークショップが開催されています。第4回フェスティバル(2011年)でのワークショップの模様を、ICAF日本青年部代表の近藤路音さんがレポートしました。

『環境と地球の日』 6月17日

第4回世界子どもフェスティバルには、内外から多くのワークショップ(プロジェクト)を提供する場所があった。自分が受賞者であった第2回(2003年)とは大分増えた様に感じた。

今回はノーベル賞を受賞したインドのラジェンドラ・パチャウリ氏自ら、子ども相手に地球温暖化の恐ろしさなどをやさしく教えてくれた。環境はもちろん、地球自体、そこに住む民族のことたち、文化の違いなどにも触れていた。アメリカの中でも、先住民やあまり会うことのないアーミッシュのクッキーなどを御馳走になることができた。

『創造力と想像力の日』 6月18日

この日は実に多くのワークショップがあった。昨日、大使館へ表敬訪問したため出来なかった日本代表の『恐ろしい地震と津波』という朗読劇もこの日に回された。体験したことをない相手に自分の気持ちが伝わるか、というのが趣旨であった。

またこの後、同代表による『東北へ激励の絵を贈ろう』というプロジェクトには、大勢の人たち~赤ちゃんからお年寄りまで~が来てくれ、本当にありがたかった。また用意してきた画材、特に紙が足りないと困惑した時、本部に巻き物の紙と絵の具を貸してもらえた。結果オーライで、考えていたより迫力があるものが出来た。世界の所々で日本の応援をしてくれるのがわかった。

日本の様に分刻みで式典が執り行われるのとは大違いで、この様な時間・日にち変更、大幅なセンターステージの遅れ、など日常茶飯事であった。これは日本人の保護者達を大変困惑させた。しかしよく考えてみれば、それに対応する方がよほど大変かもしれない。

『平和とリーダーシップの日』 6月19日

この日はその名の通り、平和な世の中、対立のない世界、その様な願いを込めて色々なワークショップが開かれた。同じ青年部のソラ・ニシカセムさん(タイ出身、ニュージャージー在住)も毎日白と青の鶴を「日本の為に」折ってくれていた。千羽鶴を想像していた私は後でびっくりすることになる。

同年代と話しながら、やはり平和はよい政治、経済、文化交流などの大変な努力の上に成り立っていると思った。それらすべての組織が「リーダーシップを取れる人材」を求めている。